無題
えてしてそれは見えないものだから
生まれたときから苛まれてるような、
この世界のとげとげ
そんなもの
見えない敵に脅えるように
私はそれにとても底無しの不安を覚えるから
透明な暴力
それは殴打のよう、しかし誰もその痕をみとめることはない
なぜならそれは透明だから
それに飲み込まれるにつけ、そこに自分の居場所を見いだすんだ
底無しの不安や、そこはかとないかなしみのことだね
代償行為として微笑む
かなしみを享受することで、強い苦しみから逃れることだよ
透明な暴力、かなしみさえも、今の僕にとっては救いだ