トーチとノート 虎の巻

光源と情報 熱量と文章+α(雑記とか)

優しさの傷痕

ああ、なんだかさびしい気持ちが、生まれた。
そわそわするのは、空いた穴が塞がらないから。

これまでもさびしかった。
でも、それとは違うさびしさだ。

優しくしたい気持ちが反転して、相手を傷つけた。

愛することと傷付けることについて、考える。
自分の中のもどかしさが、ある。
言いたくもないことを言ってしまったな。
後の祭り、後悔は先に立ってなどくれない。

きっとそうやって繰り返すんだ。

何て、バカなんだ、哀れで滑稽だ。

いっそのこと完膚なきまでに壊されてしまえばいいな。

そうしたら、人に優しくもしないし、傷付けたりもしない。

ああ、さびしい人だ。
なんでもないさ、ただ苦しい。

そうやって生きていけ、自分。
どうやったってうまく歩けないんだ。
今さらうまくなったって手遅れだ。
無様でも、醜態を晒すことになってもいいよ。

後ろ指なんて当たり前だ。
今さら何を怖がる。

[人に触れていたいと思うこれはなんだ]。